アトリエ K.まついについて
デザイナー
松井 紀玖枝
ファッションブランドとは
モードの最先端を走るブランド服の数々にはデザイン性だけでなく、生地の素材にも吟味されているものが多数あります。やはり一流とされるものには、様々なインスピレーションを与えられます。
私は昔から、多くのブランド服のリメイクを手がけてまいりましたので、クオリティの高いプレタポルテでノウハウを学び、それが現在でも基本となっています。
しかし、いくら素敵なデザインでも、胸元のカットが大胆すぎるとか、サイズがなかなか無いとか、お悩みの方も多いようです。
そんな中、直輸入のヨーロッパブランド、シャネル、アルマーニ、ヴァレンチノ等の生地を入手するルートが出来、私のデザインの幅も大きく変化しました。そして、お客様のニーズに合う洋服をご提供できるようになってきたように思います。そういう意味では、私も満足できるようになってきました。
フランスやイタリアのブランドについては、クオリティの高さは確かなものですし、憧れの気持ちを抱くのも理解できます。
しかし、ブランドを着るというステイタスを求めるのではなく、自分の中に上手に取り込んで欲しいのです。
当サロンには、自分なりの魅せ方を知っていらっしゃる方が多く、とても輝いていらっしゃいます。
そういう方々から、よい影響を受けて勉強させていただいており、本当にありがたい事だと思っております。
サロンはコニュニケーションの場所
私自身、好きなお仕事をさせて頂いているわけですが、これまで、人と人との繋がりをとても大事な事と思い、皆様方のパワーを頂き、そして楽しみながら、お仕事をさせて頂いて居ります。
今はその人たちが私にとって、心強い存在になり、助けてくれています。こうして関わってきた人全てが、私の一番の財産なのです。
そしてお客様と私の関係だけに留まらず、さらにお客様同士の交流へと広がることもあります。人と人が繋がれば、必ずまたそこに何かが生まれてくるものです。様々な分野で活躍される方々、ファッションを始めとして情報が集まる場所でもありまして、今後もここから、いろいろな出会いが生まれる事を楽しみにしています。
どんなビジネスもお互いに皆が助け合って、成り立っているのですから。今後もますます、人と人との繋がりが生まれるような、そんな情報発信の場でありたいと思うのです。
※店舗営業は終了いたしました。
オーダーメイドとリメイクの違いは?
私の中では、オーダーとリメイクって同一線上なんです。
現在、オーダーメイドは素材の多様化が進み、以前に比べ、デザイン性が高くなってきました。
生地の選択が幅広くなり、制作意欲を湧かせるような物が沢山入荷してきます。
チョイスが増えると、若い女性達にも受け入れられるようになり、オーダーメイド顧客層も次第に若返りしています。これは、既製服デザインが中心だった私にとって、大変喜ばしいことです。
既製服では味わえない、生地を選ぶ楽しさと自分だけの一着のオリジナルを持つ喜びが、オーダーメイドです。
そして、リメイクもまた、寸法のみのお直しと違い、オーダーと同様にオリジナル性・デザイン性を問われる仕事です。
何らかの原因で着られなくなった服をリメイクする際には、その問題を洋裁の技術だけではなく、デザインで解決していきます。
不可能だと諦めていたものが、新しい洋服に仕上がったのを見ると皆さんとても感激されます。
着用できなくなった既存の洋服にも、愛着があるものです。そんな持ち服をまたお気に入りの一着にする事ができるのです。
一度、仕上がった服を解いて作り変える作業は、デザイナーにとっては、全く苦にならない、オーダーメイドと同じようにとても楽しくやりがいのある仕事です。
最近、オーダーメイドとリメイクは同一だという私の考え方がお客様にも浸透してきたのが、本当に大きな成果です。